■ハーレーカスタムパーツPICK UP!【第8回】デイトナ ステアリングダンパー

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ハーレーでも人気上昇中、ハンドリングの安定感を高めます!

今回はデイトナから登場した「ステアリングダンパー」についてご紹介しましょう。スポーツバイクには純正で装着されていたり、アフターパーツでの取付けも比較的ポピュラーな“ステダン”ですが、ハーレー乗りにはまだまだマイナーかもしれません!? ただしクラブスタイルのようにパフォーマンス重視のカスタムを中心に人気が上昇中。注意点もありますが、コチラのコラムを読めばバッチリです。

■メーカー紹介 信頼の国内ブランドからリリース

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デイトナは、揃わないパーツはないと言っても過言ではない国内最大級の総合ブランド。オリジナルパーツをはじめ、多数の海外ブランドを国内に展開しています。もちろんハーレー用のパーツも多数リリース。長年のノウハウと、日本向けに最適化された設計が魅力です。

なお「デイトナ」の社名は米国フロリダ州のデイトナビーチで行われる伝統のイベント、デイトナバイクウィークから命名。ハーレー乗りの聖地としてもおなじみですね。

詳しいメーカーの紹介は以下ブランド紹介コラムをご参照ください。
https://www.neofactory.co.jp/custom.php?ctm_pg=column_brand20

■ステアリングダンパーの役割とは?

そもそも……ステダンの役割は、ステアリング(かじ取り装置)の振動を緩和すること。もちろん衝撃はバイクのサスペンションが緩和してくれますが、それは上下方向の衝撃に限ります。

例えば、フロントタイヤから荷重が減るとバランスが崩れ、左右方向の衝撃が発生する場合があります。
勢いよく加速した際に、ハンドルが小刻みにブルブルしたり、フラついた経験はないでしょうか? また、コーナーの立ち上がりで加速する時にハンドルが激しく震えることも。特にギャップがあったり、タイヤが滑った時などに顕著です。

これはバイクの特性として仕方ない一面はありますが、ステアリングが左右に振られたままだと、より激しく左右に振られて転倒したり、ライダーがマシンから放り出されることもあります。

このような状態になった時、ステアリングの振れを止めてくれるのがステアリングダンパーなのです。

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モトGPを筆頭にロードレースの世界ではステアリングダンパーは常識の装備です。
※写真はヤマハHPより(引用: https://race.yamaha-motor.co.jp/motogp/2022/rd20/

■ステアリングダンパーの構造は?

ステアリングダンパーは、その名のとおりダンパーが採用されています。オイルの入った筒の中をピストンがストロークして、その抵抗で振動を吸収する機構が油圧ダンパーです。

その種類は「単筒式」と「複筒式」に大別できます。

単筒式は、ピストンにオイルが通る小さな通路を設けて減衰を発生させるタイプ。ピストンの動きにリニアに反応し、価格がリーズナブルなのがポイントです。

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複筒式は、ピストンにオイル通路がなく、もう一つの筒にオイルを循環させて減衰を発生させるタイプ。“ツインチューブ式”とも呼ばれ、スムーズな動作が特徴です。構造が複雑なため、高額な製品が多いです。

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(引用:http://ohlins.czj.jp/moto/Products/SDRT.html)

どちらも効き具合(減衰力)を変更できる製品がほとんど。街乗りでは弱めに設定し、高速走行では高めに設定するというステージに合わせた調整も可能です。

■ハーレーにステアリングダンパーを装着するメリットとは?

ステダンはスポーツバイク用と思われがちですが、ハーレーのようなクルーザーにもしっかりメリットがあります。

クラブスタイルのようにエンジンや足まわりの性能を上げたカスタムで、積極的にコーナリングしたい人にはもちろんオススメ。

また、高速道路をクルージングする人は多いと思いますが、ステダンを装着することで横揺れを抑え、直進安定性がアップします。よりロングランがラクになるハズです。

街乗りでは極低速域でハンドルが内側に切れ込んで「乗りにくいな」と思っている人も多いハズ。車重がヘビーでフロントタイヤが小径かつ太い車両に起きやすい現象ですが、減衰力を弱めに設定しておけば、ハンドルを取られることが格段に減ります。

そして声を大にして言いたいのが、カッコイイということです(笑)。走行性能に関わる機能パーツでありながら、ドレスアップ効果が抜群に高いのです。

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■ステダンを装着する際の注意点とは?

ステアリングダンパーは、ハンドルの動きを抑制するパーツなので、効力を最大にしてしまうとハンドルが切れない! なんてケースもあります。

ステダンを装着したら、まず走る前にハンドルを切って重さと減衰力の設定を確認しておくといいでしょう。最も効力が低い状態から、中間、最強と変更してハンドルの重さをチェックすると安心。

また速度域や走る場所によって減衰力を変更するのもアリです。
街乗りでは最弱に近く設定しておき、ワインディングや高速道路を走る前に強めに設定。高速を降りたら、また弱めに戻しておくといいでしょう。

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■商品紹介

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デイトナのステアリングダンパーは2022年12月にネオファクトリーが国内で唯一、正規取扱いを開始した新製品です。
外観はシンプルかつ美しいマシン仕上げのアルミニウムシルバーとアルマイトブラックから選択可。やはりデイトナ製なので質感抜群ですし、これみよがしな感じではないのがシブいです。

ダンピング調整は6段階から選択できます。片方はフロントフォークにクランプし、フレーム側はイグニッションコイルのブラケットやタンクマウントを留めている部分に共締めして装着します。デイトナ製には車種専用ブラケットが付属するので、安心です。

ただし車種によってはメーターケーブルのホルダーなどが干渉する場合もあるのでご注意を。車検ももちろん通りますが、車体の全幅からはみ出したり、突起物と見なされるとNGな場合があります。
取付作業はネオガレージでも承っておりますので、作業のご予約はぜひご相談ください。

ステアリングダンパー一覧はコチラ


■まとめ 走りの性能を高めたい人はもちろん、ドレスアップにもマル!

ハンドルの横揺れを緩和し、スピードを出しても安定感を保ってくれるステアリングダンパー。スポーティな走りを求めるハーレー乗りはもちろん、他のオーナーがあまりやっていないカスタムをすることで個性を見せつけることができるのは大きなメリットです。

気になる方はぜひチェックしてみてください!


ご不明な点などは、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください!