■ハーレーパーツメーカー紹介コラム【第25回】LYNDALLBRAKES(リンドール)編




「LYNDALL:リンドール」の名前を聞いた事があるでしょうか。
アメリカ・カリフォルニアに居を構えるブレーキ、駆動系コンポーネントをリリースするプレミアム・ブランドです!

※06以降ダイナの純正ホイール、ツアラーでエンフォーサータイプのホイールに適合するローターもリリースされています!!


カリフォルニアで1998年に生まれたこのブランドは、
4輪のレースで使用されていた摩擦材を使用し2輪向けのパッドとしてリリースする所から始まりました。



故にレースシーンでの使用率も高く、近年白熱している「バガーレース」でも良く見かけるパーツなんです。





通常、高品質ブレーキパッドの多くは「焼結金属素材」を使用したシンタードパッドです。
いわゆる「メタルパッド」ですね。
反面、シンタードはローターの母材への攻撃性が高いためローターそのものの摩耗が大きく、
またブレーキダストも多い傾向にあります。


一方、リンドールが採用しているパッドは、シンタードでは無く
アラミド繊維を使用したオーガニックに近いパッドです。
このパッドの摩擦力はとても高く、3種類出ているラインナップ全て、
純正と比べても20パーセント以上のストッピングパワーを発揮します!



※XTREAMシリーズは純正比30%オーバーを誇りますが、
ローターへの攻撃性がシンタードと同等かそれ以上になる場合もある様ですので、
レースユースやハードなブレーキングを求める方向けです。




一方、ローターの方も抜かりはありません!!
パッドと当たるローター面は410系マルテンサイトのステンレスですので、
高強度、高耐食性・高耐熱性を誇ります。
鋳鉄などに比べても比重が軽く、ローターの母材としては軽量・高剛性な素材です。

ホイールとの接合を担うインナーは、
7075 T6アルミニウム(超々ジュラルミン)を使用。



航空機や宇宙関連でも使用される超々ジュラルミンは超軽量、且つ高剛性を誇り、
バネ下重量の軽減にも一役買っています。

ちなみに同社ではスプロケットやプーリー、ホイールにも同材料を使用しているそうです!



高品質な素材を使ったリンドールのブレーキですが、
そのデザイン性や独自性も見逃せません!
ボウタイカットやクラウンカットなど、
ウエーブローターとも一味違うカットのローターは、見る物を惹き付けて止みません。





また、通常はフローティングピンでインナーとアウターを接合しますが、
リンドールは「アタッチメントリング」を使用して接合する、
"ラグドライブフローティング"を採用。
強固に接続出来ますが、外す際や装着する際はほぼワンタッチ。


アウターを交換する際などには大変役立ちそうですし、
これによって普通のフローティングディスクとデザインに違いが生まれている、
と言う事ですよね。



またまた、実はリンドールのローターは「ナローバンドローター」を採用!
通常のローターよりもハイトを薄く(低く)する事で、
パッドが圧接される際の力を最大限にローターに伝える事が出来るようになったそうです!
ローターが狭くなったのにストッピングが上がるの!? と疑問に感じますが、
これは自転車の世界でも同様の事が言えるそうですので、各方面でこの流れが加速しているんですね。

※ナローバンドローターを採用している為、純正形状のパッドはご使用いただけません。
リンドールの品番末尾 "P" が付いた「ロープロファイル・パッド」をご用意ください。



いかがでしたでしょうか!? 「LYNDALL:リンドール」のローター&パッド。
プレミアムパーツならではの工夫が随所に見て取れますよね。



価格もまたプレミアムですが、そのお値段に見合った性能、
外観を持ち合わせた逸品です!!

是非、皆様ご自身の五感で感じて頂きたいパーツとなっております!!!



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