■ハーレーパーツメーカー紹介コラム【第21回】MOONEYES(ムーンアイズ)編


アメリカンカスタムカルチャーの申し子!
西海岸テイストにあふれ、ホットロッドなどアメリカンカスタムカルチャー好きな人におなじみのムーンアイズ。このブランド名を知らない人でも、黄色い目玉マークや、クルマのアンテナに取り付けられたボールはご存じかもしれません。
実は、アメリカで生まれ、現在は日本に本拠地を置くという珍しいブランドでもあります。詳細を深堀りしていきましょう!
<歴史>1950年代から現在までホットロッド界をリード

ムーンアイズの前身は、1952年にカリフォルニアのサンタフェスプリングスで設立された「ムーン・オートモーティブ」。ドラッグレースなどホットロッド系のチューンを行うショップとして誕生し、後に「ムーンアイズ」へと発展します。
創業者はディーン・ムーン氏。ムーンアイズの「ムーン」とは人名だったのです。
ムーン氏は大戦終結後に機械工の職に就き、その傍ら昔参戦していたスピードトライアルやドラッグレースを再開。オリジナルパーツを販売したところ評判を呼びました。
足の形をしたアクセルペダルがムーン・オートモーティブ初のヒット商品となり、現在も販売されているほどのロングセラーとなっています。
また、ホットロッド用のアルミ製フューエル&オイルタンク、ムーンディスクといったパーツも大ヒットを記録。これらの成功によって社名を「ムーン・イクイップメント・カンパニー」に変更し、現在も北米本社があるサンタフェスプリングに社屋を移しました。
さらに50~80年代にかけて様々なオリジナルパーツ、アパレルをリリースし、カスタムバイク&カスタムカー好きで知らぬ人はいないほどのブランドにまで成長。その名はカスタム業界に留まらず、広くアメリカンカルチャーの代名詞的なブランドにまで高まっています。

ディーン・ムーン氏(1927年生まれ)。少年時代から、南カリフォルニアでドラッグレースや最高速競争に参加。
オリジナルパーツが評判を呼び、ムーンアイズが設立されることになります。享年60歳。

有名なロゴマークの「アイボール」は、ムーン氏が大学時代、自身の「Moon」という名の「oo」の箇所にイタズラでピリオドを打ったことが発端。その後、ムーンアイズが後援したレーサーのゼッケン「00」部分に瞳を描き加えたことがキッカケです。
その後、1957年にデザイナーに依頼して、現在の正式なロゴになったとのことです。
ちなみに2007年に公開された映画「トランスフォーマー」第1作で、バンブルビー(カマロ)にもムーンアイズのステッカーが貼られているので要チェックです!
ムーン氏の急逝後、親交の厚い日本法人が事業を引き継ぐ

そんなムーンアイズが本格的に日本上陸を果たしたのは1986年。ムーン氏と親交の深かった菅沼繁博(シゲ菅沼)氏が「ムーン・オブ・ジャパン」を設立し、横浜元町に小さなショップをオープンしました。
ところがムーン・オブ・ジャパン設立から1年後、ムーン氏が急逝してしまいます。その3年後にムーン氏の夫人も亡くなると、ムーン・イクイップメントが売りに出されることになりました。米国の企業数社が買い手として名乗りを上げたものの、事業継続の意志はなく、ロゴマークなどの商標だけを欲しがったのでした。
ムーン氏を慕っていた菅沼氏は、彼の事業を引き継ぐべく、ムーン・イクイップメントの買収を決意。1992年にムーン・イクイップメントの買収に成功し、米国を含めたムーンアイズの代表に菅沼氏が就任しました。
■世界からも注目を集めるイベントYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOWを主催

菅沼氏が代表に就任して以来、ムーンアイズは、アメ車のパーツメーカーから、バイクパーツやウェア、グッズまで扱う「総合アメリカンモーターカルチャー企業」へと発展。神奈川の本牧では、アメリカンな雑貨店やカフェも展開しています。
イベントも盛んに開催し、1987年からクルマのアウトドアショー「ストリートカー・ナショナルズ」、1992年からは国内最大級のアメリカンカスタムカルチャーショー「YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW」などのオーガナイザーも務めています。
さらに2005年からお台場のアウトドア会場で「モーターサイクル・スワップミート」が、2019年には神奈川県の大磯ロングビーチでアメリカンなアイテムを中心に揃えたスワップミートイベント「サーフシティ・マーケットプレイス」がスタートしました。
<製品紹介>ビンテージ感とクールさを融合。グッズも多数!
外装パーツを中心に、様々なアイテムをラインナップするムーンアイズ。ネオファクトリーでも2021年9月から取り扱いを開始しました! ハーレー専用パーツのほか、小物やインテリアが充実しており、どれも魅力タップリ。皆さんの物欲を刺激しまくること必至です!
<操作系>
「アイボールシフトノブ」は、同社を代表するアイテムの一つで、ハンドシフトのノブをカッコよく飾ります。
黄色と黒があり、ロゴも2色。計4タイプから選べます。サイズはL=直径約5.6cm、S=直径約5cm。根本をイモネジで横から止めるタイプです。オーバードライブやシフトロックの解除ボタン等がついているタイプには使用出来ません。
1インチバーを使用するほとんどのハーレーに対応するホワイトラバーのグリップ。チョッパー、ボバーによく似合います。シンプルなデザインながら滑り止めのリブが設けられ、安心! インナーが別途必要です。
滑りにくいローレット加工とロゴを配したブレーキペダルです。キャストアルミ製+サンドブラスト仕上げで質感もバッチリです。ボルト1本留めなので多彩なバイクに装着できます。
<エンジン系>
ダービーカバーにもロゴ入りアルミフィンカバーを用意。1970~1999年までのビッグツイン用です。
ダービーカバーにもロゴ入りアルミフィンカバーを用意。1970~1999年までのビッグツイン用です。
ハーレー用のスパークプラグワイヤーセット。シリコン製コードは、信頼性の高さと多彩なカラバリで有名なプラグコードメーカー、テイラー製です。長さは1mで、愛車に合わせてカットできます。
<エアクリーナー系>
ヴィンテージテイスト溢れるムーンアイズのルーバードエアクリーナー。コンパクトなサイズで、エンジンのプッシュロッドがよく見えるのがポイントです。フィルターとネジもセットされています。
上記などの小型エアクリに最適な3ウイング付きボルト。ドレスアップ効果に加え、エアクリの掃除がやりやすくなります。
<ガスタンク系>
アルミポリッシュ製のスクリュー式タンクキャップ。シンプルかつ無骨なデザインが魅力で、専用バング(受け口)と組み合わせてチョッパーらしさを引き立てます。ベントありとなしが選べます。
50年代の金型から製作した、レトロなスピンナーキャップ。専用バングと合わせて、チョッパータンクやエマージェンシータンクに装着できます。こちらもベントの有無が選べます。
容量が小さいピーナッツタンクなどにはマストアイテムのエマージェンシータンク。アルミポリッシュのデザインもカッコイイです。容量は約1リットル(直径φ75×350mm)。付属する2つのラバーブラケットを利用すれば、フレームにボルトオンで装着できます。
<オイルタンク系>
高品質なアルミ製の「ムーンタンク」が有名な同社。このチョッパー オイルタンクは、上部にマウントと給油口、下部に4個のタップが切れたホールがあり、取り付けの自由度が増しています。 容量は1ガロン=約3リットル(130×250mm)。装着するにはタンクの加工など専門技術が必要です。
チョッパーオイルタンクの進化版で、タンク上部にマウントと給油口、下部に4個のタップが切れたホールを装備。ヘアライン仕上げのアルミ製で容量は約4Lにアップしています。
オイルフィルターをベストな位置に移設できるアルミ製ブラケット。下記のFRAM オイル フィルター(FRPH8A)や、クロームドオイルフィルター(MO22400)などが使用できます。
オレンジカラーが特徴のFRAMオイルフィルターは、アメ車の定番。上記オイルフィルターブラケットでハーレーにも使用できます。写真左のPH8Aと右のFRPH16があります。
<足周り>
ディーン・ムーンが開発し、同社を有名にした軽量&空力性能に優れるホイールディスク。ボンネビル最高速アタックだけでなく 50年代から現代まで、ホットロッドの世界で愛されています。
本作はシンプルなムーンディスクに対し、星が破裂したような波をスパンアルミニウムで表現。クールな一品となっております。16インチのリヤ用で装着したままエアを入れることも可能です。取り付けには穴開け加工が必要となります。
<バッグ類>
シンボルカラーのイエローを用いたトートバッグやキーリングジップドポーチも発売されています。持っているだけで西海岸の気分に浸れ、周囲からも一目置かれること間違いなしのアイテムです。
<インテリア類>
お部屋を彩るインテリアグッズも多数リリース! 裏面にズレにくいラバー加工を施した種類豊富なフロアマットやマウスパッドをはじめ、「本牧 YOKOHAMA MOONEYES」とプリントされたショットグラス、アイボールロゴがプリントされたオシャレなフリスビーなどなど、選び放題です。
<キーホルダー類>
アメリカンなテイストを醸し出しているキーホルダーが多数販売。常にUSAの雰囲気に包まれて生活したいアナタにピッタリです。
<ウェア類>
アパレル系も充実の一言。軽くてどこにでも持ち出せるサングラス、ソフトな肌触りにふわりと軽いタオル、近頃必携の布製マスクやマスクホルダーなど、持っているだけでムーンアイズのファンをアピールできます!
■<まとめ>常に南カリフォルニアの風を感じたいアナタに!

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