■カスタムシートの代名詞、「Lepera」 。 最新ミルウォーキーエイトにもやっぱりラペラ!!
シートは、バイクにとって非常に重要なパーツ。スタイルを大きく左右する上に、走りにも大きな影響を与えます。 バイクで走る際、ライダーが最も触れている面積が多いのがシート。乗り心地や足着き性はもちろん、お尻で荷重して車体を操る側面もあるため、シートを換えるだけで走りの印象も劇的に変わります。 今回は、ハーレー用のシートメーカーとして最大手で、日本でも有名な「ラペラ」(Le Pera Enterprises)について紹介していきます!
<歴史>子供時代から頭角を現し、ハリウッドで創業
ラペラが誕生したのは1972年。米国生まれの創業者、ボブ・ラペラは、革製品店を経営する両親の影響で、12歳の頃から時計バンド、ベルト、財布を作成することが趣味でした。その技術は10代とは思えないほど卓越していました。16歳で仲間のホットロッドカーのシートや内装を手がけたところ、その出来映えが評判を呼び、瞬く間にカスタムの依頼が殺到するほどだったと言います。
その後、有名なドラッグスレース選手であり、カスタム職人でもあるトニー・ナンシーの元で働き、技術を磨きました。70年代にアメリカでチョッパーシーンが始まり、ボブは水を得た魚のごとくバイクのカスタムシートを大量にデザイン。製作に専念できる自らのバイク用シート製作会社を設立することを決意しました。1972年に念願の夢を叶え、カリフォルニアのハリウッド北部で開業しました。
設立から36年の歳月が流れ、ボブは2008年に惜しくも亡くなりましたが、現在はボブの娘であるクリスティーンと息子のボブJr.が、経営やスピリットを引き継いでいます。
<特徴>丁寧な手造りとスチールベースが魅力。オーダーもOK
ラペラの特徴として、まず優れたデザインと豊富なラインナップが挙げられます。特に代表的かつファンが多いのは薄手のタイプですが、ローダウン仕様やカフェレーサー用など様々な用途に合うシートを用意。その一つひとつが職人の手によって丁寧に製作されています。表皮には、高品質な人工皮革のノーガハイド製皮革や本革のトップグレインレザーを使用。レザーは全て二重に縫い付けられたダブルステッチで、高い耐久性を誇ります。それでいて品質とコストのバランスも優秀です。
そしてシートベースにスチールを使用しているのがラペラの大きなポイント。樹脂製ベースと比べ、安定性や安心感は圧倒的です。対象モデルをハーレーに限定することで、モデルチェンジに合わせて金型も変更し、常にジャストフィットを追求しています。 また、ステッチの色を変更したり、型押しをしたりとオーダーも可能。自分の好みに合わせた、世界に一つだけのシートをつくることもできるのです。
■代表ラインナップの紹介
【Bare Bones】
ベアボーンズシリーズは、ラペラの代表作の一つです。
ラペラでは最も薄手で、足つき性が飛躍的に向上。クッション性も保たれているので、座り心地も損ないません。シンプルにまとめられたデザインは車体の美しさを際立たせ、どんなカスタムにも相性は良好。ボルトオン設計なので加工要らずで、簡単に取り付けできます。
ホールド性を高めるために、座面後部に厚みを持たせた2アップシリーズもあります。
【Cobra/King Cobra】
アメリカンモーターサイクルで定番のコブラシート。その名の通り、コブラが頭を持ち上げて威嚇する姿を彷彿させる形状が名前の由来です。タンクからテールまで流れるようなデザインは多くのバイカーを魅了してきました。ラペラ製のコブラシートは滑らかなラインを描き、ステッチも美しいです。
【Silhouette】
ベアボーンズシートを主体にしながら、より車体とフィットするシルエットを追求。フレームとリアフェンダーに沿った美しいデザインが魅力です。座面後部がベアボーンズより盛り上がっているため、着座位置は若干前寄りになります。着座位置後部により厚みを持たせた2アップシリーズも用意されます。
【Daytona】
ロープロファイルなスタイルによるレーシーなデザインが特徴。ハイバックデザインが加速時にストッパーの役目を果たし、安定したホールド感を得られます。カフェレーサー系のスポーティなカスタムによく似合います。
【Sorrento】
シルエットシートの洗練されたデザインに、座り心地の良さを融合したシート。美しい飾りステッチも施され、ツアラーやヘリテイジのオーナーに好まれるデザインです。ライダー部は適度に低く、パッセンジャー部には厚みを持たせています。
【Pillion】
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