■ハーレーパーツメーカー紹介コラム【第9回】AVON(エイボン)編

ハイスペックと美しいデザインを兼備したタイヤ

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タイヤは、走りの性能はもちろん、ルックスにも大きな影響を与える超重要パーツ。ファッションでは靴が重要ですが、バイクも足元がキマッていないと野暮ったく見えてしまいます。タイヤメーカーは数あれど、コッカーやファイアストーンなどと並んで、多くのハーレー乗りから支持を得ているのが「AVON」(エイボン)。性能、デザインともに120点で、愛車の魅力をさらにアップしてくれます。では、さっそくAVONの詳細を解説していきましょう!

<歴史>130年以上前に生まれた英国初のタイヤメーカー

AVONは元々イングランドで生まれたブランドです。設立年は130年以上さかのぼる1885年。ナント明治18年になり、英国初のタイヤメーカーとなります。
ウィルトシャー州リンプリーストークのエイボン川ほとりにあるゴム生産工場から始まり、1906年から自動車タイヤの生産を開始しました。バイク用タイヤは1911年より発売し、以後、2輪4輪とも多種多様な製品をリリース。急速に成長を続けます。レースでの活躍も目覚ましく、1950年代から60年代前半にかけての2輪レースでは、「AVONではなければ勝てない」と言われるほど突出した存在でした。

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タイヤ以外にも様々な分野でゴム製品のパイオニアとなったAVONですが、1994年には事業を集約するため、米国オハイオ州のクーパー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーにタイヤ製造部門を売却。ただしイギリス生産なのは変わらず、長い歴史とノウハウを活かしたタイヤが、現在も生み出されています。

<特徴>ストリートからレース用まで。多彩な製品に長年のノウハウが息づく

AVONでは、オールドスクール向けのクラシカルなタイヤをはじめ、カスタムチョッパーに似合うウルトラワイドタイヤ、超高性能のスーパースポーツ用タイヤ、スクーター向けまで、多彩なモデルをラインナップしています。どの製品も最新技術を採用し、性能は高水準。もちろん信頼性も抜群です。
ハーレー用でも、スポーティなラジアルタイヤや、中央とサイドでゴムのコンパウンドを変更した製品など、高い技術力が活かされています。また、「スピードマスター MKⅡ」に代表されるように昔ながらのデザインを採用したモデルも人気。全モデルを通して国産ブランドとは一味違うカッコいいトレッドパターン(溝)が魅力で、様々なタイプのハーレーにマッチします。

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<豆知識>タイヤサイズの見方と交換時期を知っておこう!

MT90B16、4.50-19、110/90-19、200/60VR16……。知らない人が見たら、何やら暗号のようですが、これらはタイヤサイズを表しています。

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こちらは「インチ表記」と呼ばれます。ハイフンの前はタイヤの幅を示し、4.50なら4インチ=約114.3mm、5.00なら5インチ=約127mmとなるわけです。ちなみに、このサイズは規格サイズなので、銘柄によって個体差がありますので御注意を。
ハイフンの後はリム径を表しています。タイヤのサイズで「16インチ」とか「21インチ」とか言うのは、こちらのサイズですね。

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こちらは「メトリック表記」と言います。インチ表記は旧車や小型車に多く、現代はメトリック表記が主流になっています。幅をミリで表記しており、上記の「110」は110mmと言う意味です。こちらも規格サイズなので、やはり銘柄によって個体差があります。

そして、新たに加わったのがスラッシュの後の「扁平率」という項目です。これは「タイヤ幅に対する高さの割合(%)」を意味します。つまり扁平率が低くなるほど、タイヤが平たくなります。この表記だと90ですので、幅の90%が高さということ。つまり110×0.9=99mmとなり、およそ99mmがタイヤの高さになるわけです。
扁平率が高いと、クッション部分が厚くなるので路面からの衝撃を吸収しやすくなります。一方、偏平率が低いタイヤを「ロープロファイルタイヤ」と呼び、ハンドリングがシャープになる傾向があります。
なお、古い規格には扁平率がないので、高さが大よそでしか出せません。フラットフェンダーなどでタイヤとの幅を詰めて取付けをしたい場合は、ホイールに組みつけてからサイズを測定してください。

ハイフンの後は先ほどと同じくリム径になります。こちらは未だにインチです。若干ややこしいですね(笑)。
さらに、「200/60VR16」のように、偏平率とリム径の間にアルファベットが入っている場合があります。この場合の「V」は速度記号、「R」はラジアルタイヤを示します。速度記号とは、規定の使用条件で、そのタイヤが走行できる最高速度の意味です。J~(W)まで順に対応速度が高くなり、「H」は210km/h、「V」は240km/hまでOKです。

この他にも、MT90B16のような「アルファベット表記」があります。「MT」はモーターサイクル用、「90」が偏平率、「B」が速度記号、「16」がリム径(インチ)になります。

●タイヤはどんな時に交換するの?

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磨り減ったタイヤで走ると、スリップしやすくなり、事故の危険性が高まります。命を乗せるパーツなので、先延ばしせず、早めに交換してください! では、交換のタイミングはいつなのか? それは「スリップサイン」が目安になります(赤い丸の部分)。タイヤの横にある「△」などのマークがある部分から辿ってミゾを見ると、ミゾが浅くなっている部分があります。これがスリップサインです。これが出ている状態なら、早めの交換が必要です。なお、車検では最も減っている溝の深さが0.8mm以上ないと合格しません。


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また、ミゾが残っていても、経年劣化でゴムがカチカチになっていたり、サイドにヒビ割れが発生している場合も本来の性能を発揮できません。こんな場合も交換がオススメです。


<ラインナップ紹介>ハーレー向けの主要4モデルを解説!

AVONのラインナップの中から、主にハーレーに使用されるサイズとモデルを紹介します。

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・コブラ(Cobra)

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スポーツタイヤの技術を取り入れ、素早いハンドリングにも対応する高性能タイヤ。ヘビー級のクルーザーに耐える高荷重設計も採用しています。ニュースクールカスタムに最適で、200mmオーバーの極太サイズをリヤに装着すれば迫力抜群です。
コブラというネーミングは、その名の通りキバのように切れ味のあるパターンデザインが由来。トレッドにもコブラのマークが彫られ、サイドウォールには蛇のウロコのような模様も施されています。
デザインだけでなく、独特の「EAFパターン」も採用。排水効率を最優先に考え、コンピューターを駆使して考案されています。また、スポーティタイヤながら、クラシカルなホワイトウォール仕様もあります。


・ロードライダー(RoadRider)

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一般ライダーのためにスポーツ性能と耐久性の両立を主眼に開発されたストリートタイヤです。流行の分割コンパウンドを採用しており、サイドの柔らかいコンパウンドでコーナリング時のグリップ性能を向上。中央部に使用した硬めのコンパウンドによって耐磨耗性にも優れます。Vレンジのため、高速走行は安定感抜群で、中央のトレッドが白線のスリップも抑制。切り返しが軽快で、深く倒し込まなくても自然にコーナリングできる特性が人気です。峠の走りやツーリングがメインで、スポーツ性とロングライフの両立を求める方に最適の一本です。


・スピードマスター MKⅡ(Speedmaster MKⅡ)

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オールドスクールカスタムやショベル以前の旧車に履かせるタイヤでは定番中の定番! ヴィンテージのPirelliを彷彿させるクラシカルな縦溝が特徴です。 今でこそ様々なメーカーから21インチのクラシックパターンタイヤが販売されていますが、十数年前まではオールドスクールカスタムでフロント21インチと言えば選択肢はスピードマスターのみと言って過言ではないほどの定番モデルでした。


・セーフティーマイレージ MKⅡ(Safety Mileage MKⅡ)

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スピードマスターMKⅡと同じくヴィンテージパターンのリヤタイヤ代表として、多くのバイカーに愛され続けている本作。フロントとリヤをAVONのマークⅡで合わせるのが王道で、この組み合わせをメーカーも自社サイトで推奨しています。 サイズによってパターンが大きく異なるのも特徴。コンパウンドは最新タイプで、耐久性とパフォーマンスが強化されています。


■ネオファクトリーなら即日出荷可能

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様々なラインナップのあるAVONですが、実は国内で在庫をしっかりと保有している取扱店は非常に少ないのが現状です。ネオファクトリーではご覧の通り大量に在庫しておりますので【即日出荷】可能です!(※当日16時30分までのご注文分まで対応)

<まとめ>愛車を一段と魅力的にしたいアナタに!

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タイヤはバイクにとって必要不可欠なパーツ。中には無頓着な人もいますが、せっかくのカッコイイ愛車も足元が磨り減っていたら台なしです。特にハーレーは、タイヤ一つでガラッと雰囲気が変わります。タイヤを交換するだけで、走りはもちろん、グッとクラシカルな雰囲気になったり、タイヤサイズを変えて力強くなったりするのです。AVONなら、アナタの愛車を何倍も魅力的にしてくれるハズです!

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