■ハーレーパーツメーカー紹介コラム【第6回】 GASGACINCH(ガスガシンチ)

愛されて50年! ポップなラベルと真逆の超タフシーラー

GASGACINCH_logo

GASGACINCH――いったい何と読むか、わかりますか? 正解は「ガスガシンチ」。アメリカで最も実績のあるガスケットシーラーの老舗ブランドです。今回はガスガシンチについて解説していきます!

ガスケットのみの専門メーカーとして半世紀を駆け抜ける

GASGACINCH_ package

カリフォルニア生まれのガスガシンチは、50年以上にわたって世界中のメカニックに親しまれている、ガスケットシーラーの専門メーカーです。ガスケットシーラーとは、ヘッドガスケットやオイルパン、ラジエターホースの接続部など漏れが発生しやすい箇所に使う液状のシール剤のことです。ガスガシンチが取り扱うのはガスケットシーラーのみ! この1アイテムで半世紀以上存続しているのですから、その高い性能や信頼性がうかがえるというもの。ネオファクトリーの実店舗である「ネオガレージ」でも愛用しています!


<特徴> キッチリ密着し、使い勝手&汎用性も高い!

ガスガシンチ製ガスケットシーラーの特徴は、主に5つあります。

1 スキマができない、優れた浸透性

ガスケットの接着面に塗布することで、柔軟性のあるラバーコーティングを形成します。他社製品に比べて流動性が高いため、金属表面の微細な凹凸やエアポケットにキッチリ浸み込み、効果的にシールします。

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●他社製品の例。シール剤と金属の表面にエアポケットが発生しています。

GASGACINCH_特徴02
●ガスガシンチの場合、流動性が高く、エアポケットを塞ぎます。

2 素材を選びません!

GASGACINCH_使用例

炭素鋼、合金鋼、アルミニウム、チタン、鉛、マグネシウム、合成および天然ゴム、銅、コルクなど様々な素材に使用できます。もちろん強度と耐熱性に優れるほか、湿気や油、酸にも強いです。色々な使い方が出来るので、ハーレーをカスタムする際に便利ですよ。ベルトドレッシング(鳴止め等)としても使用できます。

3 使用後は簡単に剥がせます!

硬化すると柔軟なゴム状に変化するので、ガスケット剥離の際に削ったり薬品を使う必要がありません。高いせん断強度を持ちながら、指で擦れば簡単に剥がれます。

4 高い汎用性!

金属粉を含まない独自の成分によって、バイクやクルマの修理はもちろん、ディーゼル、トラックの修理ほか様々な産業機械に使える汎用性を持ち、これまでの実績も折り紙付きです。また、高い技術を持つ腕利きのエンジンビルダーが本国では永続的に使用していますので信頼性も抜群です。

5 パッケージがユニーク!

まるでバドワイザーのような(?)白×赤のパッケージに、マリリン・モンローを彷彿とさせるマスコット「スリッピング・ガール」がプリントされたデザインが目印。第二次世界大戦時の軍人などに人気だった古典的なピンナップスタイルを意識しており、最初期のスケッチは、1950年代初頭にまでさかのぼります。当時は、足にアイススケートを履き、左手にオイルパンガスケットを持っていました。背後のマシンは、1950年代のグランプリレーサーで、パフォーマンスへのこだわりを象徴しています。

GASGACINCH_ package02 GASGACINCH_スリッピング・ガール

内蔵ブラシが使いやすいんです

GASGACINCH_ブラシ

ラインナップは、4oz(約118ml)、8oz(約237ml)、16oz(約473ml)の3種類。容量が多いほどお買い得な設定です。フタに塗りやすいブラシを内蔵しているので、アメ車などのエンジンの面積が広いガスケットにもオススメです。トルエンやナフサといった化学物質を含むので、ご使用の際は火気厳禁かつ換気にご注意下さい。

<まとめ>

GASGACINCH_ALL

いかがでしたでしょうか。ガスガシンチは、外見こそライトですが、中身はマジメ。世界中のメカニックを影から支え続けています。整備する機会が多い人は、ツールボックスに常備しておくといいでしょう。「アメリカン」なパッケージは、工場やガレージに置いおくだけで映えるのもいいですね。ぜひ一度手に取ってみて下さい!

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