■ハーレーパーツメーカー紹介コラム【第4回】Eastern Motorcycle Parts(イースタンモーターサイクルパーツ)編

いつまでも「永く乗り続ける」ことが出来るように…
旧車を縁の下から支える老舗

Eastern Motorcycle Parts(イースタンモーターサイクルパーツ)logo

ハーレーと言えば、古いモデルにもパーツが存在し、長く乗り続けられるのが大きな特色です。いくつも存在するアフターパーツメーカーの中で、世界的に有名なのが今回紹介するEastern Motorcycle Parts(イースタンモーターサイクルパーツ)です。

メーカーWEBサイト 海外サイトです。

約90年前のパーツを現在も供給!

イースタンモーターサイクルパーツ社屋

ハーレーが誇る100年以上の歴史から生まれたビンテージモデルは、現代の車両にはないデザインや味わいを持ち、熱烈なファンが多数存在します。戦前の1930年に生産が始まったフラットヘッドをはじめ、ナックル、パンは何十年も前に生産終了したモデルにもかかわらず、今だに数多く元気に走っています。これを支えているのが、純正リプレイスパーツを中心にリリースするメーカー「Eastern Motorcycle Parts.Inc」なのです。

その歴史は旧く、1960年代半ば、GilとCarol May夫妻によってニューヨークで創業。自分や友人のオートバイをガレージで修理することから始まり、バイクと発電機の修理、タンク、ピストンなどを販売していました。
当時、バイク用パーツの入手経路が少なく、限られたサプライヤーから必要な部品を必要な分だけ入手することはライダーにとって至難の業でした。これを不憫に思ったGilは、入手困難な部品を自ら製造販売することに決めました。こうして1972年にEastern Motorcycle Parts.Inc.が誕生します。

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ピストン、シリンダー、フェンダー、ケースブッシュ、スプロケットシャフト、ピニオンシャフト、クランクピンなどの部品販売で成長を続け、1987年に現在のサウスカロライナ州ブラックビルに会社を移しました。

イースタンモーターサイクルパーツ社屋02イースタンモーターサイクルパーツ倉庫

その後、小売業と製造業の両方で事業は成功を納め、規模を拡大。世界中に部品を供給するようになりました。まさに、裸一貫から成り上がったサクセスストーリーを実現したわけですが、依然として家族経営は続いており、現在はGilとCarol夫妻に息子のJefが加わり運営。新しいパーツが続々とラインナップに加わっています。


<豆知識>ビンテージハーレーはこんなに古い! でも現役なんです

【フラットヘッド】
サイドバルブエンジンを搭載するモデルの通称が「フラットヘッド」です。サイドバルブは、OHVよりも古いバルブ駆動システムで、上向きのバルブが特徴。シリンダーヘッドの合わせ面が平らであることや、ヘッドを外した際にバルブとピストンが平らに並ぶことから、フラットヘッドと呼ばれています。
1930年のVLに搭載された1200cc版に始まり、750ccのW系、1340ccのULなどが登場。1952年には4カム750ccのハイパワーエンジンを積むモデルKが発表されました。このモデルKは軽量&ショートホイールベースで、レースでも大活躍。後にスポーツスターのルーツとなります。サイドバルブ=フラットヘッドは、サービカー(商用トライク)のユニットとして最終的に1974年まで作られ、ハーレーの中で最も息の長いエンジンとなります。

フラットヘッド

ハーレーフラットヘッドエンジン サービカー

モデルK ハーレー モデルK

【ナックルヘッド】
ハーレーの量産車で初めてOHVのメカニズムを採用した記念すべきエンジンが「ナックルヘッド」。現在のビッグツインの元祖と言うべき存在ですね。ロッカーカバーの形状がナックル=ゲンコツに似ていることから、自然とその名で呼ばれるようになりました。その造形美は今でも根強い人気を誇ります。
登場は1936年で、1947年までの約11年間製造されました。フラットヘッドよりも性能が高く、馬力は2倍近い40psを発生します(988cc版。1200cc版は48ps)。当初はオイル漏れなどのトラブルも発生しましたが、改良を重ねて信頼性がアップしました。モデルとしては、988ccを搭載するE、EL、1200ccを搭載するF、FLがあります。

ナックルヘッド

ナックルヘッドエンジン

ナックルヘッド1 ハーレー FL

【パンヘッド】
ナックルヘッドの後継として、1948年にデビュー。ロッカーカバーがフライパンを逆さまにしたような形状から「パンヘッド」と命名されました。古き良き時代を感じさせるデザインで、ナックルと並んで人気があるエンジンです。
特徴は、ナックルに比べて大幅にアップした信頼性。シリンダーヘッドはハーレー初のアルミ製で放熱性に優れ、オーバーヒートしにくくなっています。排気量は1000ccと1200cがあり、性能面では当初ナックルとほぼ同等でしたが、最終的には60psまで強化されました。
モデルとしては、スプリンガーフォークの「ヨンパチ」に続き、1949年にハイドラグライド、1958年にデュオグライド、1965年にはセル付きのエレクトラグライドが登場。1965年まで17年間、パンヘッドは製造されました。

パンヘッド

ナックルヘッドエンジン

純正パーツと同様の品質と品揃えを実現

ハーレーは生産終了したモデルでも長年にわたって部品供給をすることで有名ですが、さすがに今ではビンテージハーレー用の純正部品は販売されていません。また、豊富なアフターパーツメーカーから部品はリリースされているものの、品質やフィッティングの面で不安が残ります。一方、Eastern Motorcycle Partsは、入手が難しい純正のリプレイスメントパーツを10,000種類以上リリース。クオリティや適合も抜群です。エンジンやサス関連のOリング、シール、ブッシュ類など消耗品のほか、エンジン用のシムなど調整用のパーツが豊富。

Eastern Motorcycle Parts商品Eastern Motorcycle Partsパーツリスト

ほぼ全てのパーツに純正番号(OEM)が振られているのも特徴です。 ネオファクトリーHPの検索窓に純正部品番号を入力すれば、お探しのパーツに辿り着く確率がグッと高まります。

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Eastern Motorcycle Parts(イースタンモーターサイクルパーツ)logo

<まとめ>
Eastern Motorcycle Partsでは、ハーレー用のほかにインディアン用の部品も販売していいます。ネオファクトリーではハーレー用が主なラインナップとなりますが、インディアン用ほか取り扱い以外のお取り寄せも承ります。

1920年型インディアンチーフ

1920年型インディアンチーフ

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1920年型インディアンチーフ

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