■一歩先行くハーレーカスタム【第21回】ブレーキパーツ編

漫画『アカギ~闇に降り立った天才~』の主人公・赤木しげるは言ったそうです。
「あの夜も、ブレーキを踏まないから助かった」と。

そういうのは奇跡ですね・・・
アカギだから助かっただけで、普通はブレーキを踏まなきゃ即事故です。

お笑いコンビ『ノンスタイル』の井上裕介は言ったそうです。
「恋のブレーキは踏んでも効かない」と。

たしかにそうかもしれませんが・・・
バイクのブレーキは違います。踏んでも効かなかったら故障です。
恋の交通事故は何度起こしても構いませんが、ハーレーの交通事故には気をつけてくださいね。

賢明な読者のみなさんは、もうお気付きのことかと思います。
ブレーキに関する名言を紹介したのは、「ブレーキパーツ」の説明をしたかったから!(笑)今回のコラムも、ぜひ最後までお付き合いください!

■ブレーキカスタムのその前に

現行のハーレーであれば純正ブレーキの性能に不満を持つ方は少ないと思いますが、年式の古いモデルの場合、経年劣化も加わるためブレーキの制動力は少々頼りなく、不安を覚えている方も多いと思います。制動力に不安があるならパーツ交換が必要ですが、一方で、性能に不安はなくてもビジュアルの変化を目的にブレーキパーツを交換する方も多くいます。目的はどうであれ、ブレーキ回りをいじるなら基本的な仕組みは頭に入れておきましょう。

◎ハーレーは「油圧駆動ディスクブレーキ」

現行のハーレーは、油圧駆動ディスクブレーキを採用しています。これは、油圧でブレーキパッドを押し出してブレーキローター(ディスク)を挟んで車輪の回転を止める仕組み。パッドをローターに押さえつけるキャリパーの違いで、以下の2つに分類されます。

片押し式キャリパー

1999年モデルまで純正採用されていたキャリパー。キャリパー内のピストンが片側だけにある構造から、「片押し1ポッド」と呼ばれます。油圧でピストンが押し出されると、その反力でキャリパーがスライドして反対側のパッドもローターに押しつけられます。

対向ピストン式キャリパー

2000年以降のハーレーで採用されている、ローターを両側から挟むキャリパーです。4つのピストンが2つずつ向き合うように出てきて、ブレーキパッドをローターに押しつけることから「対向4ポッド」と呼ばれます。

■ブレーキキャリパーを替えてみよう!

制動力の向上だけでなく、ビジュアルの変化を目的にブレーキキャリパーを交換する人も少なくありません。

ネオファクトリーのおすすめは、JAYBRAKE(ジェイブレーキ)の製品です。ジェイブレーキ社は、米国ブレーキ業界の老舗。ブレーキキャリパーやマスターシリンダーなど、新旧問わずハーレーには定番のブランドなので、ぜひチェックしておきましょう。

>>ジェイブレーキ社のキャリパー一覧はこちら

■ブレーキローターを替えてみよう!

ブレーキローターの素材としては、スティール(鉄)とステンレスがありますが、絶対的な制動力にはほとんど差はありません。鉄はステンレスより錆びやすいですが、価格が安いのは魅力。ステンレスは鉄より高いですが、錆びにくく、デザイン的にも独特の質感があります。ブレーキローターを交換することでカスタマイズ感がアップするので、ぜひチャレンジしてみましょう。

プレインステンレスローター 92-99y リア
プレーンタイプのローター。旧車やクラシカルなカスタムに似合います。

OEMオーバルタイプステンレスローター 84-99y フロント
ノーマルを彷彿とさせるデザイン。純正スタイルを崩したくない方におすすめです。

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■ブレーキパッドを替えてみよう!

自らの身を削りながらバイクの減速に貢献しているブレーキパッド。摩擦材の素材の違いで、オーガニック(レジン)系とシンタード(メタル)系に分けられます。

オーガニック(レジン)系 シンタード(メタル)系
オーガニック(レジン)系

主成分が樹脂なので柔らかく、ブレーキのタッチもソフト。握り込むにつれて、ジワッと効く感じです。シンタード系に比べるとローターの消耗は緩やかですが、制動力の面では若干劣ります。雨水を吸水するため、雨天時は効きが落ちることも知っておきましょう。

シンタード(メタル)系

主成分が金属(焼結合金)で、握り始めからガツンと効きます。絶対的な制動力はオーガニック系より優れており、水を吸わないので雨天時も性能低下が少ないのも特徴。パッドの減りは遅いですが、その分、ローターは減りやすいと言えるでしょう。

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■マスターシリンダーを替えてみよう!

ブレーキ操作の圧力を油圧に変換する「マスターシリンダー」。特にフロントのマスターシリンダーは目立つ場所にあるため、「純正じゃ野暮ったい」と交換する人も多くいます。

手軽に雰囲気を変えたいなら、「クロームハウジング」がおすすめです。純正のブラックからクロームになるだけで、ずいぶんとオシャレになりますよ。マスターカバーもレバーも含め、ガラリと刷新したいなら「カスタムハンドコントロールキット」で決まり。全体的に小ぶりなデザインなので、ハンドル回りがすっきりします。ビンテージルックを目指す人はぜひ!

クロームハウジング

カスタムハンドコントロールキット

カスタムハンドコントロールキット装着時

>>ネオファクトリーで取り扱うハンドルコントロールASSY一覧はこちら

■ブレーキレバーを替えてみよう!

ブレーキレバーの位置が遠かったり、近すぎたり、また重かったり、軽すぎたりすると、適切なブレーキングができないケースがあります。心当たりのある方は、握り幅を調整できるレバーに交換しましょう。手の大きさや握力に合わせてカスタムすれば、ブレーキコントロールがしやすくなります。

ネオファクトリーのおすすめは、「アジャスタブルハンドレバー」。いったんレバーを装着すれば、あとはマイナスドライバーだけで最適な位置に調整できます。アルミの削り出しによる美しい造形も魅力的ですね!

>>ネオファクトリーで取り扱うアジャスタブルレバー一覧はこちら

>>アジャスタブルレバーの特設ページはこちら

■ブレーキホースを替えてみよう!

ブレーキフルードの通り道であり、油圧の伝達を担うブレーキホースですが、カスタム感を演出したい場合や、ハンドル交換のためのホース延長の際に交換する人もたくさんいます。

ネオファクトリーのおすすめは「ステンメッシュブレーキホース」です。ノーマルのゴム製からステンメッシュのものに交換するのは、もはや定番。ステンメッシュにすることで、ホースの膨張が少なくなって油圧の伝達が向上します。見た目的にもCOOLですね!

>>ネオファクトリーで取り扱うステンメッシュブレーキホース一覧はこちら

■ブレーキパーツのカスタム事例

Before
フロントブレーキローターBefore01

2012年式XL1200L スポーツスター1200ローの
フロントブレーキローターを交換します。

フロントブレーキローターBefore02

パッと見、傷などはありませんでしたが、
タイヤを回すとビックリするくらいの歪みが・・・

フロントブレーキローターBefore03

今回選んだのは、この商品!
ドリルドステンレスローター 00y- フロント ミラーポリッシュ

>>詳細はこちら

After
フロントブレーキローターAfter01

ステンレスポリッシュの美しいローター。
鏡面のような輝きが魅力です。

フロントブレーキローターAfter02

ピカピカでおしゃれになりました。
ステンレスでサビにも強いので、輝きが持続します。

フロントブレーキローターAfter03

タイヤもきれいに回るようになりました。
これでツーリングも安心です!

■「自分で交換する!」という方へ

ブレーキのカスタムは、少しでも不備があると即事故につながるリスクがあります。ブレーキ制動に直接関わる部分の作業は必ずプロの手に任せましょう。

取り付けに自信のない方は、ショップへご相談を!ネオファクトリーでは全国のディーラー様をご紹介しております。

■ブレーキ回りの美しさを追求するならPM(パフォーマンスマシーン)!

ブレーキ回りの美しさを追求したい方には、PM(パフォーマンスマシーン)がおすすめです。ハーレーの世界では、特にブレーキ系パーツやホイールメーカーとして有名で、その美しい造形とパフォーマンスは日本でも絶大な支持を集めています。

ネオファクトリーはPM社の正規ディーラーです。在庫ラインナップはございませんが、お取り寄せができますので、ご興味のある方はぜひ!

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