ネオファクトリーから待望のオリジナルバッテリーが発売されました！　性能低下が少ない上に、寿命が長く、横倒ししても液漏れがない高性能な「ナノゲルタイプ」を採用。特にハーレーには大きなメリットがあります。一体どんな特徴があるのか解説していきましょう！

■実は色々ある！　バッテリーの構造、タイプを学びましょう

電子化が進んだ現代のバイクに必要不可欠なバッテリー。バッテリーがなければ走れない車両も多いだけに、安心して使用できる高性能な製品を選びたいものです。

一口に「バッテリー」と言っても、いくつかの種類があります。大別すると「鉛バッテリー」と「リチウムイオンバッテリー」に分けられますが、鉛バッテリーにも様々な違いがあります。

●開放型バッテリー

希硫酸の中に鉛の電極端子が浸たされ、鉛が溶ける際に電力を発生するのが「鉛バッテリー」。開放型バッテリーはその一種で、昔からあるタイプです。

その名の通りバッテリーのフタが取り外しでき、開放できます。ケースが半透明で、内部の液体（希硫酸）が見える製品が一般的です。

容器が密閉されていないため、容器の中の希硫酸が蒸発したり、電気分解で減っていきます。そのため、定期的な精製水の補充が必要ですが、価格がリーズナブルです。

●MFバッテリー

現在主流なのがMF（メンテナンスフリー）バッテリー。鉛バッテリーの一種で、基本的な構造は開放型と変わりませんが、フタが密閉され、内部で発生したガスをケース内で還元。液体（希硫酸）の減少が最小限に抑えられ、希硫酸を追加する必要がないことからメンテナンスフリーとされています。

液量の点検が必要なく、紫外線などの影響を抑えるため黒など中身が見えないケースとなっています。

また、密閉したことで搭載の向きを選ばないのもMFバッテリーのメリット。開放型バッテリーは内部の圧力を逃す構造のため、横倒しで搭載すると液漏れしますが、MFバッテリーなら横に倒しての搭載も可能です。

●リチウムイオンバッテリー

近頃登場してきたバッテリーで、従来の鉛バッテリーとは内部素材が全く異なり、電池に近い構造になっています。

内部にはレアメタルが使用され、鉛を使用しないため、非常に軽量。鉛バッテリーに比べて自己放電（自然放電）が少なく、半年〜1年ほど充電しなくてもセルモーターが回るケースも珍しくありません。

ただし、充電に関しては専用の充電器が必要だったり、他車からの電力供給を受けてのジャンプスタートができない場合も。また、低温時の始動性に問題があるなどのデメリットもあります。

■電解液がゲル状！　「ナノゲルバッテリー」の利点とは？

一般的な鉛バッテリーは前述したとおり、内部に液体（希硫酸）を満たしているため、ウェットバッテリーとも呼ばれています。一方のゲルバッテリーは、電解液を化学変化でゲル状とした「ドライバッテリー」の一種です。

分子がナノレベルで重合された特殊な電解液のため、電力が非常に強いのが特徴。また、劣化が遅く、自己放電が少ないのでバッテリー上がりの心配が少なくなります。従来のMFバッテリーに比べ1.5倍（当社比）ものサイクル寿命を実現しました。

そして内部のゲルは耐震性や耐衝撃性が優秀。鼓動感の強いハーレーには特にメリットが大きいのです。もちろんMFバッテリーのように横倒ししてもOKです。

リチウムイオンも高性能ですが、ゲルバッテリーは鉛バッテリーの特徴も受け継いでおり、使い勝手が抜群。使用温度範囲は－40～60℃で、夏場はもちろん冷間時に強く、ジャンピングも可能です。

さらに一般的な鉛バッテリーより軽量。価格は大手メーカーのハーレー用MFバッテリーと同等の1万7600円～とリーズナブルに抑えています。

シンプルな黒いケースを採用。プラスとマイナスの極性はひと目でわかるような黒と赤の目印が施してあります。

■ラインナップは全5種類、多くのモデルを網羅しています

まさにハーレーに最適な「ネオファクトリー　ハイパフォーマンスバッテリー」のラインナップは次のとおり。サイズも14Lから30HLまで、20HLと20Hと合計5種類が揃っています。ハーレーバッテリー適合表で愛車の対応場番手を確認してご購入ください！