■ハーレーパーツメーカー紹介コラム【第10回】Biltwell(ビルトウェル)編

西海岸発、クールでいてコスパが圧倒的

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高額でデザインや見映えばかりを追求したパーツは、世の中に多く出回っています。でも、そんなパーツばかりでは一般のハーレー乗りにとって、カスタムは手の届かない存在になってしまいます。こんな業界に異を唱えたのが「ビルトウェル」。今やアメリカ本国で最も勢いのあるパーツメーカーにまで成長しました。今回は、合理的でセンス溢れる、このブランドについて深堀りしていきましょう!

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<歴史>気骨のある創業者が2005年に設立

ビルトウェルが産声を上げたのは、2005年。代表のBILL BRYANT氏を中心に、アメリカはカリフォルニアで設立されました。BILLは4年間海軍に従事した後、幼少期から大好きだったモーターサイクルやバイシクルの業界に携わるため、グラフィックデザイナーとして自転車業界で働き始めました。BMX業界の著名人であるMcGooと一緒に仕事をする機会に恵まれ、BILLが「俺もいつかバイクのパーツを作りたいんだ」と相談したところ、「一緒にやろうか」とMcGooが提案。ビルトウェル創立のきっかけとなりました。

ブランドを立ち上げた2005年当初は、ワイドタイヤなどで過剰に装飾されたチョッパーがメディアに取り上げられ、カスタム業界が急速にエスカレートしていった時期。製作費用に糸目をつけないハイテクなニュースクールチョッパーは、一般人に手の届く代物ではないものばかりでした。
本来は庶民の乗り物であるハズのチョッパーがどんどん手の届かない存在になっていく。
――そんなシーンに嫌気がさしていたBILLは、「高品質だけど低価格で誰もが買えて、20年後、40年後でも素直にクールだって思えるプロダクツを創り上げる」という決意でビルトウェルを立ち上げたのです。

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当初は約75平米の小さな倉庫からスタートしたビルトウェルですが、急成長を遂げ、2013年頃に約300平米あるオフィス・倉庫に移転。ここも既に手狭になっているほどの勢いがあります。

ちなみにネオファクトリーでは、カリフォルニアのビルトウェル本社を訪問しています。その際の模様はコチラを参照ください!

訪問ブログ1
http://blog.livedoor.jp/neogarage_jp/archives/51898119.html

訪問ブログ2
http://blog.livedoor.jp/neogarage_jp/archives/51923645.html

BILL BRYANT(ビル・ブライアント)

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父親に倣い、青年期には4年間にわたって米海軍に所属。除隊後は大学へ進学し、その後に自転車業界でグラフィックデザイナーとして勤務を開始。 27歳の頃に後にBiltwell立ち上げのパートナーとなるMcGooと出会うも、国家警備隊としてイラクへ招聘。帰国した2005年にBiltwellを創設する。一番最初に手掛けたパーツはシートヒンジとハンドル。


Mike D.ELLIS(マイクD.エリス)

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幼少期からバギーに乗り出し、6歳頃から2輪に跨りだした生粋の乗り物好き。前職はモトクロスブランドのウェブサイト開発会社で、2009年よりBiltwellのゼネラルマネージャーとして勤務をスタートする。 代表のBILLと同じく品質の高い物創りを志しており、自走テストでメキシコまで走ることもしばしばあるという。


<特徴>ストリートテイストに溢れ、高品質&低価格

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スケートボード、サーフィン、BMXなど西海岸のストリートカルチャーに強く影響を受けており、アパレル製品はもちろんパーツデザインにもその雰囲気が感じられます。シンプルながら随所にセンスが光っています。
商品のネーミングも面白い遊び心満載です。例えば、マスタッチハンドルのマスタッチ“mustache”とは「口ひげ」と言う意味。ハンドルの形が口ひげに似ているから?でしょうか。

機能と性能にこだわり、価格設定も良心的。購入日から2年間という長期保証も実現しています。これも品質に関する自信の現れでしょう。実際に各商品の品質は日本人の目から見ても良い物ばかりです。

商品のラインナップも非常に充実しています。ハンドルやグリップ、フットペグ、シート、マフラーなど走りに関わるパーツが多く、バッグ、グローブ、ゴーグルも多数揃っています。ジャケットやパーカーもあり、ビルトウェルで全身コーディネートすればオシャレですよ。

なお、国内でも同社ヘルメットが人気商品ですが、日本の安全基準をクリアしていないのでネオファクトリーでは取り扱いしていません。

商品紹介(画像をクリックで商品一覧ページに移動します)

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秀逸なデザインを持ちながらライディング時のホールド感やクッション性などは犠牲にならないように設計。ステッチも数パターンから選べます。

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人間工学に基づいて設計されるハンドルバー。エイプハンガーからドラッグレース対応のTバーまで、形状も対応モデルもよりどりみどりです。材質は頑強な4130クロモリ鋼で、丁寧にTIG溶接で加工されています。

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ハンドルを好みに位置に変更できるライザー。ワンピース構造のトップ&ボトムクランプを持つMURDOCKシリーズをはじめ、2ピースのSLIMLINE、GORDOなどをラインナップします。

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ビルトウェルのグリップは、シンプルで機能的なラバー製が主流。BMXやオフロードバイク用グリップでも定番となっているクレイトン社製の高品質ラバーを使用しているため、ソフトかつ握り心地はバツグンです。スタイルは5種類で、豊富な5カラーから選べます。
キャストアルミのスロットルホルダーに、アルミ削りだしのインナースロットルを組み合わせたウィスキースロットルもラインナップ。ラバーグリップとの相性は抜群です。

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フットペグは、滑りにくさとコントロール性を重視しています。伝統のデザインにファインチューンを施したSanderson、モトクロッサー風のMushman、アルミ削り出しのRocker、ラバー製で英国車風のNormanなどがあります。

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ユーティリティミラーという名称で、アルミ製の円型と角型を用意。小振りのため、どんなスタイルにも似合います。もちろん視認性という最も重要な機能は忘れていません。

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シーシーバーに似合う個性的なModel B、C、D、Eのほか、クラシカルなMAKO、砲弾型のBulletを用意。いずれもLEDランプを採用します。時間と共に表面処理がヤレて、味が出るのもビルトウェルならでは。

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何と言っても画期的なのが、あなただけのオリジナルドラッグパイプを製作できるキット。マフラー素材一式がセットになっており、ボルトオンで完成できます。斬新なデザインのミニスリップオンマフラーにも注目です!

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シンプルなデザインで、車種を問わずマッチするグローブが揃っています。オール牛革製のほか、レザーとポリエステルパネルを組み合わせたタイプなどがあります。いずれも 優れたフィット感と操作性を実現しています。

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ゴーグルは、快適なフィット感とクリアな視界が自慢。オプションでレンズの色も変更できます。汎用で、曇り止め&UVカット加工のバブルシールド、ヘルメットバイザーもラインナップします。

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アパレルラインもパーツと同様にセンス抜群! 枠に囚われない自由な発想のデザインが魅力的です。ジャケットやスウェットのほか、Tシャツ、キャップなどが豊富に揃います。ライディングはもちろん、普段使いでもイケてるアイテムばかり。アメ車好きの人にもバッチリです。

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ビルトウェルは、バッグまでも機能的です。工具の収納スペースを確保したツーリングバッグをはじめ、天面がタッチスクリーンに対応したタンクバッグ、ドラム型の防水バッグなどを用意します。

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■Biltwellの世界観が感じられる各種公式SNSもおすすめ。インスタはカッコイイ写真が満載ですし、フェイスブックには動画も投稿されています。

billtwell_instagram
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<まとめ>クオリティと価格のバランスが超優秀です

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センス抜群で高品質&低価格。コストパフォーマンスに優れたビルトウェル。誠実なモノづくりをするメーカーだけに、人気を獲得するのも当然なのかもしれませんね。カスタムの際に一度はトライしてみてはいかがでしょうか。そのクオリティにきっとナットクできるはずです。ネオファクトリーでも多岐にわたる製品を揃えているので、ぜひチェックしてみて下さいね!

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